このような日々

今日、文学部特色入試の二次試験があるそうで

2025.12.13

時計を見る。現在時刻は午前2時になるところである。日付は12月13日を示している。土曜日である。

今日の予定としては、アカペラの大会の関西予選というものがある。畢竟どうしても寝なければならないのだけど、いろいろなことが重なってちょっとあまりに眠れそうにないので、とるものもとりあえず、これを書いている。思っていることをそのまま適当に打っているので、読みにくいかもしれない、というかたぶん普通に読みにくい。

今日で、私が特色入試を受けてから1年経つ、らしい

いや――いや、本当に?マジで?
この1年が激動でありすぎて、受験生としての記憶は随分薄れてはきたけれど、改めて1年経つと言われると、やはり、マジで?としか言葉が出ない。

いや、今が深夜であり、そして私の気分がかなりハイになっているということもあるのだが、それにしても、感慨深い。

共テ2日目の夜、得意だったはずの国語で思った以上に点が取れていなくて、特色のボーダーにもぎりぎり届かなくて、大号泣したことを思い出す。
普通に傾斜配点の計算忘れてるだけだから心配しなくてもいいよと言ってあげたいけれど、まあそんなことは今だから言えるだけだな、と思う。

なんにせよ、日に日に、受かってよかった、という思いをすることが増える。
この1年で、ずっとやりたかったことがいくつもできたし、それ以上に、想像もできなかった嬉しいことがたくさんあったので。

特色入試と情報について

ようやく身の回りも落ち着いてきた夏に、合格体験記というものをひょっと書いてみて、Noteに上げて、それでもって現役の受験生たちから様々に連絡を貰ったりした。
2025年度京都大学文学部特色入試合格体験記

特色入試という入試は、受けるかどうかを決めるときにも、受けると決めた後も、とかく情報の少なさがネックとなる。しかしそれについて得られる情報量については、受験生個人がおかれた環境がかなり影響する。家庭、学校、教師、塾。本来はそうあるべきではないだろう形で。

そもそも入試というものが完全に平等になることはないのだけれど、やはりその中でも推薦入試に対しては、複雑な思いを抱えている人も多くいるだろうと思う。たぶん京大の特色は比較的それがましなほうで、その中でも文学部は(実績が全く必要ないという点で)かなりましなほうだと思うけれど、それでも。

まあ実際、受験生としてはそんな迂遠なことを言ってられない。私もどうにかして少しでも情報を知ろうとしていたので。
先輩への伝手があるなら使うべきだし、学校の先生が過去問を持っているなら躊躇わず貰いに行くべきだ。そんなところで情報格差がどうとか言ってるやつはただの馬鹿である。

けれどやはり、個人の感情としては、受験生全員が等しく情報にアクセスできてほしいと思ってしまう。
眠れない夜に、何か情報がないかと何度も検索し、毎度同じ結果しか表示してくれないGoogleの画面を眺めては数少ない合格体験記を何度も読み返し、それによって多少なりとも心の平安を得ていた先達としては、やはり同じような人の不安を取り除ける存在でありたいと思う。

だから、私が知っていることなら、聞かれれば全部教えることにしている。そも私が知っていることというのも本当にごくわずかだけだけれど。

特色入試を受けるのだと、連絡をくれたあなたたちへ

たち、というからには複数いるのだが、その全員それぞれに向けて書く。

私は、あなたがどこの誰か知らない。いずれこれを読むかどうかもわからない。たぶん読まないだろうと思う。

けれど、私はあなたがどうにか受かりますように、せめて試験を楽しむことができますようにと思っているし、今これを書くこの瞬間、あなたが眠れているかどうかを心配している。ちなみに、私は全然眠れなかった。

どこぞの馬の骨とも分からん頼りないやつに、時間をかけて考えたのだろう丁寧な文面でDMを送ってくれてありがとう。そんなに気を使わないでいいのに、と毎度思いつつ、まあ私がその立場だったら気を使うか、難しいなあと思う。

もし、あなたがこれを読んだら、そしてもし受かったら、ぜひとも連絡をください。
睡魔に負けて授業をちょくちょく休んでしまうようなろくでもない先輩だけれど、京大構内で1年かけて発掘した、ぼっち飯ができるいい感じの場所くらいは教えてあげられるよ。

受験生たれ、という呪い

つくづく思い返すに、私が特色入試で受かったのは必然だったな、と思う。これは自分が受かるに違いなかったとかの話ではなく、単に一般受験なら私は本当にろくな結果を残せなかっただろうという話である。

世間的にいって(ある程度の進学校においては特にそうだが)、大学入試というのは大きな物語であると思う。当然主人公は受験生である。主人公は周りと切磋琢磨して、大きな壁を乗り越えなければならない。そしてここにおいて、主人公は一生懸命に頑張ることが前提となっている。
でもって、ここまで書けばお察しかもしれないが、私は一生懸命になることができなかった側の人間なのである。

何というか、正直なところ、向いていなかった。
勉強が嫌いなわけではなかった──ずっと、そのはずだったのだけれど、受験勉強というものが本当にろくにできなかった。そもそも頑張るということができなかった。なんというかそもそも、生きていく上で、やりたいことを我慢してやりたくないことをやるというのが、私はものすごく心の底から苦手なのである。世の中には私のやりたい勉強とやりたくない勉強とがあって、当たり前だが受験においてはそれらすべてが必要になる。

言い訳に聞こえるだろうか?それでもいい。本当にできなかった。

ちなみにさらに言い訳に聞こえるだろうが、やりたい勉強なら普通にやるので、今大学のサークルの中では、私が真面目みたいなキャラになっている。そんなわけがないだろうと鼻で笑いたくなる。あんたらちゃんと受験勉強やって京大に受かってきたんだろうに、だったら私よりよほど真面目に違いない。

結局、受験生生活の最後の最後までやる気は芽生えなかったけれど、共通テストの初日、昇りゆく朝日を車窓から眺めながら感じた、今日この日だけは自分が主人公だ、という鮮明な感覚を、私は生涯忘れることはないだろうと思う。

これが入試か、と思った。あの感覚をもっと早くに味わえていたら、もう少しは頑張れたのかもしれない──そして、それでも頑張れなかったかもしれない。そんなことは誰にも分からない。個人的な感想としては、たぶん頑張れなかった。

そういう人間ではあるけれど、せめて、せめてもの矜持として、志望理由書を書きあぐねたあの日、紙いっぱいに学びたいことを書き散らした私に、誇れる自分でありたいと願う。

共通テストの朝聞いていた曲

サブスクには公式から曲が配信されているのだけれど、Youtubeではプレミアム会員限定で見られなかった──なんてこった──ので、動画つきのものを載せておくことにする。
今からひとつ前(確か)のディズニーパレードの曲である。